「
産後クライシス」とは一言で言えば、夫婦間の心の溝です。
しかし、実はこの溝は出産前からじわじわと広がっていることが多いのです。
離婚を考える女性たちは、何年も前の夫の言葉を引き合いに出し、「あのときのことが忘れられない」と語ります。
「昔のことをなぜ今さら?」夫たちがそう思うのは当然かもしれません。でも、心に刻まれた言葉は、時間が経てば経つほど、より一層の重みを増すものです。
特に妊娠中の
つわりは、この心の溝を深める大きな要因となります。初めての妊娠を経験する女性にとって、つわりはまるで終わりの見えない暗闇のよう。その暗闇で、夫からの一言が、後の離婚への道しるべとなることも少なくありません。
今日は離婚を考えている女性たちから語られる「
夫のつわりに関する心無い一言」をご紹介します。
「俺のごはんは?」と言われる
「俺の飯はどうなるの?」つわりで苦しむ妻に対するこんな言葉は、自己中心的な夫の象徴です。妻はただの「世話焼き人形」ではないのです。
「つわりは病気じゃないんだから」
「つわりは病気じゃないんだから、寝てても仕方ないんじゃない」とか「つわりは気持ちの問題だから、気分転換に運動でもしてみたら」という夫の言葉。それは確かに事実かもしれませんが、妻にとっては、ただの無理解の証です。つわりは病気ではなくとも、その苦しみは言葉では表せないものです。
「俺は好きなもの食べていいよね?」
妻がつわりで匂いに敏感なのに、夫が横で匂いの強い食事を楽しむ姿もまた、妻を深く傷つけます。つわりに限らず、妊娠中や授乳中にお酒を我慢している妻の前で夫がビールを飲む行為も同様です。
妻は、「絶対に食べないで」、「絶対に飲まないで」と思っていないのではありません。気を遣ってくれる気持ちが見えたら、逆に「私のことは気にしなくていいから、好きなものを食べてね」と言えるのです。
「つわりはいつ終わるの?」
「つわりはいつ終わるの?」という夫の言葉。この言葉には前後があって、大抵は、妻がつわりであることで夫が何か我慢を強いられていて、それに対する不満として口にされます。
例えば、つわりで家事ができない妻に対して、「いつまで俺がやらなきゃいけないの。俺は外で働いてるのに。つわり、いつ終わるの?」といった感じです。
いつ終わるの?それは妻自身が一番切実に知りたいことなのです。
「意外と平気だね」
つわりには波があります。調子がいいときもあれば、悪いときもあります。調子がよくて食べられる、今日は動ける、そんな日に「なんだ、食べれるじゃん。意外と平気なんだね」なんて言われると、何だか腹立たしいのです。
そんな言葉より「今日は少し調子が良さそうでよかった。今のうちにしっかり食べてね」そんな風に言われたいのです。
産前産後は、夫婦にとっての大きな試練ですが、同時に絆を深めるチャンスでもあります。しかし、多くの夫婦は、この試練を乗り越えることができずに、日々の生活に追われ、お互いに対する思いやりを忘れがちです。
つわりの時期は、夫婦にとっての「特別な時」です。この時期にお互いの理解と共感を深めることができれば、夫婦の絆はより一層強固なものとなるでしょう。
ただ、残念ながら、そこで犯してしまった過ちは、長く尾を引くこともああります・・・。
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