編集長、私に1000円ください。
1
秋祭りをやればいいじゃないか…秋ってなぜだかもの悲しいね。
来週お誕生日だというのに、なぜかさびしげな編集長…
暑い夏も終わりましたね。
そして夏祭りも終わってしまいました……
もういちど祭りで盛り上がりたい。しかし祭りは来年までこない。
うう、がまんできません。
今年はヨーヨー釣りしてないんです!
なんとかして編集長の1000円でヨーヨー祭りを開催することはできないでしょうか?
ジャーン!
そして見つけたヨーヨーセット。
大安売りの945円(税込)で、ヨーヨー100個と留め具、ゴムがついている。
さて、本当に100個入っているのか数えてみたら、なんとうれしいことに3個も多く入ってたじゃないの。
激安なら1000円以下。
普通は1500円前後らしい。
並べてみると、なんか可愛い。
色のバランスもとれている。
2
ポンプの向きが悪いと水がうまく入らないので注意。
水は大きな器にたっぷり入れておくほうがやりやすいです。
さすがに口で膨らますのはつらいので(っていうか、その場合だと水を口に含んでから風船をふくらますわけで…絶対やだし)別売りでポンプを購入。
これでヨーヨー職人になれるのだ。
まずは、線のところまで水を入れ……
別売りのポンプは500~600円くらい。
本物の職人が使うスペシャルポンプは3000円近くもする高級品でした。
1回、2回、3回…順調に空気が入ると、だいたい5回くらいでちょうどいい大きさになります。
初めてのときはけっこうドキドキする。
3
セットに入っている器具に留め具を乗せて、ゴムと一緒にパチン。
空気が入ったら、ポンプからはずして口をねじり、ゴムと一緒に止め具でパチン!
こんな画期的な器具があったなんて!
お、おもしろい!
やめられないとまらない。
ふと横を見ると、ヒレ原君が一生懸命何かをしている…
人形を、人形を入れてるんです。
えい、えい。
4
かわいいよー、パンダ入りヨーヨー。
おおおーーー。
なんてかわいい!
ヨーヨーの中にミニミニパンダが入っているじゃないの!
これは絶対に子どもたち喜ぶよね!
と思いきや、若い女子社員たちもかわいいと絶賛!
ねえねえ、じゃあこれも入れてみてよ、むかし社長のお土産にもらったオランダの少女アイリーン(筆者名付け親)。
ごっつぁんです。
わたくしアイリーンと申します。ぜひヨーヨーに入れてください。
む、無理っす…。
ごめんねアイリーン、君はパンチボールに入ったら絶対にかわいいと思うんだ。
5
身近なところにいたヨーヨー職人。あとはまかせた。
さあさ、サクサクいくよー!
さすがに103個のヨーヨーを1人で作るのは大変。
若い者に交代してあたしゃひとやすみ……
あ、休んでる場合じゃない。
釣りをつくらなくちゃ!
止め具は、そう。
ゼムクリップで作ろう!
クリップを曲げて作った釣具。
たしかこんな形だったよね?
6
みんな、見た目にごまかされちゃだめだよ!
ティッシュペーパーとトイレットペーパーで作ってみた。
トイレットペーパーだと、見た目は太くて頑丈そうだけど、すぐ水にとけるという弱点が…
ティッシュペーパーは水濡れにも強いけど、これじゃー商売にならんもんね。
そうこうしているうちに、103個全部のヨーヨーが出来上がりました。
おお、出来上がった103個。
カラフルでいいね~!
7
ヨーヨーしかない祭り。
だってこれはヨーヨー祭りだから。
みなさーん!
ヨーヨー祭りがはじまりまーす!
お客が来る前に気合を入れて準備。
さあ、いつでもこい!
奥さん、タオルの巻き方がどうもちがうような気がします。
周囲の注意を受け、タオルを巻きなおす。
なるほど、これが職人巻きか。
さあ、いらっしゃいいらっしゃい!
うーん、なんかちがう…
そのタオルの巻き方はよく畑で見かける形だ。
続々お客が来場。
1回10円だよ!
8
せめて1個くらいはとってくださいよ、社長。
「ねえ、これさー、全部とっちゃってもいいの??」
と元気に釣りはじめたまいぷれ社長だったが……
そしてとなりでは、どうしてもパンダ入りがほしいパンダ王子。
「なんでパンダヨーヨーの回りだけすっごく山になってるんすか」
それは商売のヒミツだからいえないね。
そのときパンダ王子はすでに100円以上の出費をしていた。
パンダヨーヨーをとって、いったい何に使うのか。彼をそこまでとりつかせたパンダってすごい。
9
時間を決めての開催にしました。
きりがないので、時間をきめて開催することに。
いやぁ、ヨーヨーだけでこんなに盛り上がるとは思わなかった。
しかも全員大人だし。
やっぱ祭りってすごいねー。
毎回このような賑わいです。
大人のヨーヨー祭り。なかなか実際には見られません。
「じゃますんなよ」「だめっす」
ここでは先輩も後輩もない。非情な世界なのだ。
10
「思い切って500円玉出そう!」
そういって彼は490円のお釣りをもらうのだった。
まったく思い切っていない。
もう小銭がないよ…
すいません、両替してもらえませんかね?
10円に笑うものは10円に泣く。
小銭はもっておくものだよ。いつどこで祭りがあるかわからないからねー。
そして、まだ1個もとれていない若者は、とうとう腰を据えた!
「ここで取らなきゃ男じゃないっす!」
と言いながら狙ったヨーヨーは、空気が抜けてしぼんだすっごい小さいやつだった。
と、とれた!とれましたっ!
この大きさのヨーヨーでここまで喜んでくれておばさんはうれしいよ。
みてこの満面の笑み!
やっぱ、お祭りって楽しいね~~~。
1000円でここまで盛り上がれるとは…
で、本日の売上は480円。なんと1人で12個釣り上げたつわものもいました!
けっこうみんな釣り上げて、残ったヨーヨーは40個。これは会社近くの保育園の子どもたちにあげました。
みんなが楽しいヨーヨー祭り。ぜひ1000円でやってみてね!
あ、まだここにとれてない人がいた…
が、がんばれ。
編集長、私に1000円ください。 written by 編集部ナカムラ
編集長のポケットマネーから月々1000円をもらって、
それを有効に使うというこのコーナー。
はたして1000円はどこまでがんばれるのか!?
たかが千円、されど千円。 いやいや、「さすがは千円」でしょ。
編集長がいやだと言うまで続けたいと思います。
(ちなみに消費税は自己負担)