今日は、反抗期の原因がご父兄にあるという話をします。その前に、ペットに関する話を少しします。ペットの飼い方は飼い主によって様々です。溺愛する人、スマートにしつけをして犬と良好な関係を築いている人、飼い始めたころはよく世話をしていたけれど、今ではほったらかしの人などがいます。
溺愛する飼い主というのは、犬が吠えて他の人から「うるさい犬だな、なんとかしろよ!」と言われても、犬が吠えるのが当たり前だと思っているので、常識が通用しません。そして、他の犬が近づいてきたらすぐに自分の犬を抱きかかえてその場を離れる傾向があります。
しかし、犬には犬同士でのルールがあります。ドッグランに新しい犬が入ってくると、まずボス犬が近づいてきて、新参者を囲み、その犬が仲間に入るかどうかを判断します。もしこれをさせないと、犬は他の犬との関わり方がわからず、どの犬に対しても威嚇的な態度を取ってしまうことになります。
溺愛飼い主はそのような自分の犬を見て、「うちの犬は怖がりだから仕方がない」と誤った認識でその場をやり過ごします。これは、幼稚園に入る前の子どもと同じです。幼稚園入園までは、親が手取り足取り世話をしてあげないと子どもは何もできません。しかし、入園する頃には自分でできることが増え、今度は友達と仲良く過ごす社会性を身につける段階に入ります。
ところが、入園前と同じように子どもとの関係を続けるご父兄が多いのです。これは、公園のドッグランに連れて行っても、首輪を外さない飼い主と同じです。幼稚園は家庭の延長ではなく、社会性や協調性を学ぶ場です。
犬の話に戻ると、飼い主と犬の関係がしっかりと築かれていれば、公園のドッグランに限らず、普段の散歩でもリード(首輪に繋がれたロープ)が必要ありません。犬は飼い主に付かず離れずの距離を保ち、他の犬とも友好的にコミュニケーションを取ることができます。
これは、中学生から高校に進む段階と似ています。親子関係がしっかりと信頼で結ばれていれば、四六時中子供を拘束することはありません。逆に、拘束することは、子離れしていないか、親子の間に信頼関係が欠けていることを意味します。どちらのパターンも、子どもにとっては不幸です。
中学生から高校に進む段階では、家庭よりも友人と過ごす時間に優先順位がシフトします。しかし、親がそのシフトに合わせず、干渉し続けると、子どもは窮屈さを感じ、反抗心が芽生えることになります。これはエンジンが高回転で動こうとするのに、ギアが合わない状態と同じです。最終的には、エンジンがオーバーヒートして止まることになりかねません。
したがって、中学生から高校に進む段階では、子どもを信じてシフトチェンジをさせることが大切です。もし間違ったギアに入れても、子どもは自分で気づき、正しいギアに直すことを学びます。
もしシフトチェンジをせず、子どもを拘束してしまうと、過負荷になり、最終的に壊れてしまいます。親は各ステージで少しずつ子どもとの適正な距離を保つことが重要です。
道場では、子どもの成長に合わせた親子の向き合い方をお伝えしています。
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