トークセッション②
中小企業診断士 ITアーキテクト 梶村良一様
梶村様は、外資系大手IT企業にてクライアントのDX導入コンサルティングに従事されながら、中小企業診断士としてもその経験と幅広い見識でご活躍されています。私のような若輩中小企業診断士からすると梶村様は超有名人であり、ご登壇いただきとても光栄です。
梶村様からは、新聞や雑誌、書籍などで語られることの多い『DX』についてお話をいただきました。DXそのものは、「ITの浸透が人々の生活をあるゆる面で良い方向に変化させる」概念ですが、現在ではその概念を企業活動に移し事業計画にまで練り込むことで、人力では成しえない新しい価値を創造することが求められています。梶村様から、「CENTRE店内で10年前は存在しなかったものって何がありますか?」という素朴な問いに始まり、リアルの場でのIT活用の進化とコストの低下を感じさせていただきました。DXは「データ処理」というバックグラウンドだけではなく、飲食業や小売業でのお客様体験の進化にも大きく寄与しています。マクドナルドやスシローの例などを交えながら、システム構築する側の意見もお聞きすることができ、大変興味深くお話をさせていただきました。
マイナンバーカードの活用範囲が拡がるとともに普及を進めている日本ですが、欧米など諸外国などと比較して遅れている印象を受けながらも、確実に進んでいることは間違いなく、今後私たちの暮らしの中で企業や店舗との関わり、行政サービスの簡略化に向けてスピードアップしていくものと感じました。
梶村様のはっきりとした語り口に、お客様が引っ張られ、魅了されていたのがとても印象的でした。
『wikipedia デジタルトランスフォーメーション』
https://ja.wikipedia.org/wiki/デジタルトランスフォーメーション
トークセッション③
株式会社三洋堂ホールディングス 取締役副社長・上席執行役員 亀割卓様
株式会社三洋堂ホールディングス 社外監査役 三上友美恵様
最後のトークセッションは、東海エリアが地元であればお馴染みの三洋堂書店から、取締役副社長の亀割様、社外監査役の三上様にご登壇いただきました。
お二人は、開業当初の赤子のようなCENTREを気にかけてくださり、書店の偉大な先輩としていつも勉強をさせていただいております。その中で、開業1周年のイベントにご参加いただけたのはとても光栄に思います。
まずはお二人の三洋堂との関わりのお話から、「三洋堂書店とはどういう書店なのか」という出発点のお話を伺いました。亀割様は「青くさい」という表現をされましたが、そこに三洋堂らしい理念があり、これまでの道のりにうなずきたくなるような、熱いものがありました。ご興味が有られる方はぜひ三洋堂Webサイトの「コーポレートフィロソフィ」のページをご一読ください。痺れます。
『CORPORATE PHILOSOPHY 三洋堂グループの経営理念』
https://ir.sanyodo.co.jp/corporate/corporateprofile/concept/
そして、コロナ禍における出版業界の状況と、呼応する三洋堂書店の現在のお話を伺いました。コロナ禍は、日常に「外出自粛」という要素を与えるとともに、「自分や仕事と向き合う時間ができた」という変化もあるかと思います。その変化による一つが、「本を読む」ということ。新たな時代、新たな考え方、新たな知識、それらを得ようとする前向きな変化だと思います。三洋堂書店にとっては、リモートにより空洞化した都市部ではなく郊外に出店を進めていた店舗計画も幸いし、コロナ禍での三洋堂書店は好調に決算を終えたとのことです。
今後のお話の中では、資産としてのリアル店舗のスペース活用、新規事業の推進、そして大リニューアルを行ったWebサイトにより新しく生まれたウェブ三洋堂書店からの情報発信とお客様体験のリアル店舗へのフィードバックなどのお話を伺いました。いずれも人々の考え方の変化、デバイスの変化、情報の変化、エンターテイメントの変化に対応し、「ブックバラエティストア」としてさらに進化をする三洋堂書店の一端を感じることができました。
「社会をより良くする」という理念実現のための書店である三洋堂を、より身近に感じることができる貴重な時間になったと思います。
亀割様と三上様の落ち着きながらも熱い語り口に、自らの仕事を省みるきっかけとなったお客様も多いのではないでしょうか。
『三洋堂書店』
https://www.sanyodo.co.jp
『三洋堂ホールディングス』
https://ir.sanyodo.co.jp
トークセッションは計3本行いました。それぞれがそれぞれの思いを語ってくださり、業種・業態・役職や立場を超えて「自分の仕事を話す」ことのシンプルな力強さを感じました。お客様はメモを取ったり、まっすぐうなずいたり、質問をしたいような感じであったりと様々でありました。セミナーなどと違って、本棚を背にしたトークセッションは、その人柄がストレートに出るとともに、集中を高め、言葉の一つ一つが届いているような感覚もありました。登壇者の皆様も、お客様の反応を見ながらのトークということでライブ感たっぷりに楽しんでいただけたと思います。
本トークセッションは、CENTREの理念にも矛盾なく合致していると感じております。すでに行っているカフェや書店事業と共に、CENTREを表現する一つの事業として育てていきたいと思います。今後も、様々な思いで仕事をする方々をお招きして、臨場感のあるトークセッションを開催して参ります。ご期待ください。
ここで、トークセッションからライブへのセッティング変更があり、店内は一時休憩へー。