幼児を指導していると、毎回いろいろな気づきがあります。
その中で、意外に多いと思うことについて書かせていただきます。
それは、子どもが自分の番になった時、すぐに行動に移さずグズグズしていると、つい「何してるの!?早くやりなさい!!」と言ってしまうお母さんが意外に多いということです。
この言葉には、きっと様々な思いが込められていることを私は理解しています。
実際、私も自分の子供の時に同じように感じたことがありました。
例えば、他の子ができているのに、なぜ自分の子はすぐに行動に移さずにモジモジしているのか。
先生に申し訳ない気持ちもありますし、他の子が順番を待っているので、迷惑をかけたくないという気持ちもあるのでしょう。でも、
これらの気持ちの根底には、相手の立場を気にしているだけで、自分の子どもの気持ちに対する配慮が欠けていることが多いのです。
幼稚園児にも、自分の意志やタイミングがあります。
そして、何より、自分が今、みんなと同じようにできていないことを子ども自身が一番よくわかっていて、そのことがとても悔しいという気持ちを抱えているのです。
道場の中には、仲の良い友達もたくさんいます。
彼らの友人関係を、お母さんたちも理解してあげてほしいと思います。
仲の良い友達が褒められているのに、自分だけが「何してるの!?」とガミガミ言われたら、子どもは小さな誇り(プライド)が簡単に折れてしまうのです。
特に男の子の場合、同じ教室やお稽古事に女の子がいれば、その子の前で格好良く見られたいと思うものです。先生に褒められ、いい格好をしたいのです。けれども、お母さんから「何してるの!?早くやりなさい!!」なんて言われると、やる気をなくしてしまいます。
実際に、男の子はお母さんに「すごいね!」と言われるのが、何よりも嬉しい瞬間です。
だからこそ、みんなと同じようにやりたい気持ちはあるのです。
でも、前の子が上手にできて「すご〜い!」と言われると、どうしても自信がない子は躊躇してしまうものです。しかし、これも「やりたくない」のではなく、褒められるタイミングを見計らっているのです。
私がよくするのは、モジモジしている子をあえて無視して、順番を飛ばして次の子にやらせることです。
飛ばされた子どもは、自分のタイミングで再度挑戦し、必ず輪の中に戻ってきます。
しかし、世の中には意地悪なこともあります。
子どもが意を決して自分のタイミングで輪に戻り、先生の言われたことを一生懸命にやる。
そして、その時にうまくできると、「やったー!」とガッツポーズをしながら「お母さん見てた?」と振り返ると、お母さんは他の人と話に夢中だったり、携帯を触っていたり。
これでは、子どものやる気が一気に削がれてしまいます。
子育ては難しいように感じるかもしれませんが、実はシンプルに合格点を取る方法があります。
それは、何よりも自分の子どもを心から愛してあげることです。
このことさえできれば、ほぼ子育ては成功だと言えるのではないでしょうか。
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